2009年11月アーカイブ

最終日のマイケルジャクソン「THIS IS IT」に駆け込んだ。
どこも予約がいっぱいで、府中のTOHOシネマが運良くとれ平日の昼間に行って来た。
周りは主婦が多く、年配の夫婦もちらほら。そこは音楽のライブ前のそわそわした緊張感が漂っていた。
映画の始まりがこんな雰囲気は久しく憶えていない。

僕の年代ではど真ん中なマイケルなのだが、正直当時の僕はそんなに熱くなかった。
単純に当時はNO.1が苦手なのと、派手すぎな印象がしていたのである。
でもBeat Itでは当時大好きだったヴァン・ヘイレンがギターを弾いたりして、ジャンルなんか超えて、あり得ない感じで恐れ入る感じがしていたのは確か。
そんなマイケルを当時の僕は根が天の邪鬼なのか素直に認めたくなかった。
っていうかガキだっただけなんだが、凄すぎるのだから、いまさら自分までも好きにならなくていいだろぐらいに思っていた。

そう思い続けた38才の僕が、昨日映画館で「THIS IS IT」を体験。
もう、とにかくしびれた。
失礼しました。
格好良すぎ...
バンドではなく独りのアーティストの意見でこんなにも優秀なスタッフと出演者が一同に動く事なんて、今の時代であり得るのだろうか?
あり得ない。

もちろん協調も大事だが、突出するには個の強さだと言うことをあらためて実感した。
こんな事なら10万払ってでもライブ見ておけば良かったと本気で思った。
10万でも無理か...

圧倒的なパフォーマンス。そしてプライドとリスペクト。
強いのに決して怒ったりしない本物を、今になって観たい自分がいた。

合掌








篠山さんが公然わいせつ罪で家宅捜査を受けた件で。

お役所の人には感じれないと思うが、墓地で美女を撮りたくなるのは写真家の性なんだよ。

「生と死」

なぜか成立してしまう生の象徴としての美女と対極の墓地。

今回はたまたま裸かもしれないけど、篠山さんの視点はわいせつとしての裸ではなく、生としての裸なのだろう。
たしか、篠山さんは以前BRUTUSでの連載「人間関係」で、おすぎとピーコを青山墓地で撮影していた。
これも生がテーマなのだろう。

はたして我が国のお役所の方々は作品のテーマを理解されているのだろうか?
写真の善し悪しや無許可だったことは抜きにして、作品のテーマとしてはすごく単純でわかりやすいのに、それを大の大人が大声あげて猥褻(わいせつ)だなんて、いくら義務とはいえ世界に知られたらと思うと恥ずかしくてぞっとする。
というか、すでに知られていると思うが。


芸術的観点の乏しさには、まったく疑問である。
ここは先進国だよね?





先日第二回キリンの会で上田壮一さんも言っていたのだが、ここ数ヶ月の東京の変化はとてつもないスピードだ。
それは政権が変わって、鳩山首相が世界に向けて温室効果ガス排出量25%削減と発表したことが産業構造を根本から見直すきっかけになったからだと思う。

例えば最近では、コミュニケーションツールとしてTwitterがここ数ヶ月であっという間に定着して、メールがなんだか古いものに思えてきたり、自動車に関しては2010年末に日産から電気自動車(EV)も発売されることが決まっているので、プリウスなどのハイブリッドも過去のものになる可能性がある。
こういったことも踏まえ、今年の大不況の静けさは来年からの新しい時代の前ぶれな気がしてならない。

写真に関しても、ここ数年でデジタルがあっという間にフィルムを飲み込んだけど、時が経って写真好きはお互いの良さをわかってきていて、より情緒感という曖昧な雰囲気を大事にする人はフィルムを使う人も増えてきている。
大半の男社会に見られる新しいものに対しての「右ならえ的」な流れは、これからはだんだんと落ち着き成熟していくのではないだろうか。
もちろん、新しいものは魅力的だし楽しいけど、古いものは過去のものという考えだと寂しい。新しいものもいいし古いものもいい、という感覚の方が豊かな気がしてならない。

余談だが僕の実家は金沢にある。
古い小京都な街だ。
戦災にあっていないため、昔からの街並が所々に残っている。
街の真ん中に兼六園や寺町、近江町市場、武家屋敷、そしてたくさんの温泉街など。
一時は寂れた感があったのは事実だけど、この時代になって21世紀美術館やその周辺にも新しいギャラリーなどが出来ており、とてもいい感じになってきている。
どれも年齢性別問わず皆が楽しめるものなので、小さくても日本らしさのある街には海外からも多くの観光客が来ている。


古いものを愛せる余裕がないと、本当の新しいものは生み出せないのではないだろうか。









brutus.jpg

最近の撮影のなかで、糸井重里さんの会社には驚きだった。
「ほぼ日」で有名な会社だが、スタッフがとてもリラックスしていて今の会社だなぁ、と。
以前伺ったことのあるGoogleに似た感じの印象を受けた。
40人位いる会社で、みんなとっても和気あいあいで横の関係な雰囲気。それもそのはず。社員の席が部署ごとに区分けされておらず、例えばデザインの隣が経理だったり、営業の隣がシステムの人だったり。
定期的にくじで席替えをしているようだが、これは素晴らしい。
効率を重視して部署で人を区分けするより、違う職種の人とコミュニケーションを計れる場を作る方が人間性を豊かにするのでは、とおっしゃっていたが僕もそう思う。

そして、社内の多くの人間で盛り上がった事が外に出ると更に盛り上がる、という事もおっしゃっていたのだが、これこそ今の時代の集団でのクリエイティブなのでは。
要は社内もしくは身内でどう盛り上がってるか、ってことか?
なんか、学生時代の文化祭のようだと思った。


詳しくは本日発売のBRUTUS で。
*同じくCMプランナーの多田琢さんも撮影させてもらっています。